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クラシックで生きる持ち味。
タフな追い比べに強いダーリントンホール (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 次戦では、GIII札幌2歳S(8月31日/札幌・芝1800m)に挑戦。評判の素質馬が集うなか、2番人気に推された。しかし、最内枠が響いて、4コーナーで前が壁となり、直線入り口ではポジションを大きく下げることに。

 直線、馬群を割って追い上げるも、結局3着。不完全燃焼の競馬に終わった。

 それから休養を挟んで、1勝クラスの葉牡丹賞(11月30日/中山・芝2000m)に臨むが、やや余裕残しの状態で再び3着に敗れた。続いて、挑んだのが、共同通信杯だった。

 やや重のコンディションのなか、ダーリントンホールは3~4番手の好位につけて追走。直線では、逃げたビターエンダーの内に入って、マッチレースを展開した。

 どちらも譲らぬ、熾烈な攻防を続けたまま、2頭は並んでゴール板を通過。写真判定の末、ダーリントンホールがハナ差の勝利を飾った。

 ダーリントンホールを管理するのは、美浦トレセンの木村哲也厩舎。クラシックの有力馬となった同馬について、スタッフはどう見ているのか。関東競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。

「ダーリントンホールは大きな馬体の持ち主で、入厩前から目を引く存在だったようです。雄大なフットワークが特徴で、『パワーを感じさせる』とスタッフは話しています。一瞬のキレというより、『徐々に加速して、長くいい脚を使える』とのこと。共同通信杯を見てもわかるように、タフな追い比べで強いのは明らかです」

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