弥生賞で一発狙うなら、底が割れている馬より新馬勝ち馬に魅力あり (3ページ目)

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro

 連勝中は、オイシン・マーフィー騎手が手綱を取っていましたが、今回は武豊騎手と新たにコンビを組みます。「ディープインパクト記念」という呼称がついた最初の年に、武豊騎手が有力なディープ産駒に騎乗するというのは、何か出来すぎている印象もありますが、期待の1頭であることは間違いありません。

 ワーケアとサトノフラッグ。今年の弥生賞は、力どおりなら、この2頭の勝負になりそうです。ワーケア以外のホープフルS組は少々頼りないですし、自己条件で掲示板に載れていない馬は、なおさら厳しいでしょうからね。

 ということで、今回の「ヒモ穴馬」には、まだ底を見せていない馬、1戦1勝でここに挑んできたオーロアドーネ(牡3歳)を取り上げたいと思います。

弥生賞での一発が期待されるオーロアドーネ弥生賞での一発が期待されるオーロアドーネ 2月頭に東京・芝1600mの新馬戦で、2馬身差の快勝を決めたオーロアドーネ。抜け出してからも、最後まで衰えなかった脚色からして、2000mに距離が延びても十分に対応できると踏んでいます。

 デビューが遅かった分、まだまだ伸びしろがありそうですし、一発があるとしたら、キャリアを重ねて能力の底が割れている馬より、こういった未知の魅力を感じさせる馬だと思います。

 また、少頭数のレースであることも、オーロアドーネにとっては好材料。多頭数で揉まれる競馬になったり、新馬戦とは違うハイペースで、出入りの激しい展開になったりすると、どうしてもキャリアの浅さが露呈してしまうからです。今回の頭数とメンバーなら、落ち着いて走れると思います。

 鞍上は、今週から復帰する三浦皇成騎手。先週、ケガから復帰したばかりの浜中俊騎手がいきなり重賞の阪急杯で勝利を飾りましたが、三浦騎手もしっかりと態勢を整えてから、今回の復帰を決めたようで、大仕事への期待が膨らみます。先週の調教での騎乗を見た感じからも万全の状態にあり、楽しみです。

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