秋華賞の「激走」キーワードは2つ。2勝クラスの勝ち馬と紫苑S組 (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 パッシングスルーは、GIIフローラS(4月21日/東京・芝2000m)で惜しくも4着に敗れるなどして、今春のクラシックには出走できなかったが、もともとGIIIシンザン記念(1月6日/京都・芝1600m)では牡馬相手に4着と善戦している実力馬。好位につけて快勝した紫苑Sでは、その底力を存分に示したと言える。

 一方、フェアリーポルカは春のGIオークスに参戦するも、16着と惨敗を喫した。しかし、3カ月半の休養を経て急成長。33秒7の上がりを駆使して、パッシングスルーとハナ差の2着に食い込んだ。

 同レースの3着は、オークス2着のカレンブーケドール。本番で同馬のほうが人気するなら、それに先着した2頭のほうが馬券的な妙味はある。加えて、紫苑Sでは2頭ともまだ馬体に余裕を残していて、秋華賞でさらによくなる可能性がある。再度、紫苑S組の大駆けに希望が膨らむ。

 秋色がいよいよ増していきそうななか、人気馬がその実力を示すのか、はたまた思わぬ馬の激走があるのか。3歳牝馬の、最後の一冠をかけた戦いに注目である。

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