日本ダービー、サートゥルナーリアは本当に「テッパン」なのか (3ページ目)

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo
  • photo by Yoshifumi Nakahara/AFLO

 また、種牡馬としてのロードカナロアには、母系の優れているところをうまく引き出す特徴があると言われている。それが、サートゥルナーリアの場合、走るときの雄大なフットワークによく表われているとされる。

 あの雄大で、力強い走りが、日米のオークスを制した母シーザリオ譲りであるならば、初の左回りも、父が短距離系ゆえについて回る距離不安も、おそらく取るに足らない問題と言えるだろう。

 クリストフ・ルメール騎手からダミアン・レーン騎手への乗り替わりも、先の専門紙記者によれば、「プラスではないが、かといって大きなマイナスでもない」。

 ダービーに向けて、サートゥルナーリアには不安もなければ、ほんのわずかな死角さえないのだ。

 文字どおりの"テッパン"。

「令和」初のダービーは、14年ぶりの無敗のダービー馬誕生の舞台となる――。

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