2019.05.17

オークスは距離適性よりも能力。
穴党記者が推す自信の5頭に旨味あり

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 3歳牝馬の頂上決戦となるGIオークス(東京・芝2400m)が5月19日に行なわれる。

 過去3年連続で1番人気が勝っているレースだが、今年は出走していれば1番人気確実だったGI桜花賞(4月7日/阪神・芝1600m)の覇者グランアレグリアが路線変更して不在。これによって、桜花賞敗戦組vs新興勢力組といった図式が形成され、主役を欠いた混戦模様となっている。

 そんななか、人気上位に押し上げられそうなのは、新興勢力組。GIIIフラワーC(3月16日/中山・芝1800m)を勝ったコントラチェックと、オープン特別の忘れな草賞(4月7日/阪神・芝2000m)を圧勝したラヴズオンリーユーだ。ともに、厩舎期待の良血馬で、いまだ底を見せていない未知の魅力もあって、GI初出走ながら既成勢力以上の注目を集めている。

 ただ、それら2頭は世代トップレベルのレースは未経験。それぞれの強さは認めつつも、過剰な人気を疑問視する声もある。スポーツニッポンの小田哲也記者もそのひとりで、とりわけコントラチェックについては疑いの目を向ける。

「(先週のGIヴィクトリアマイルも制した)絶好調のダミアン・レーン騎手の騎乗もあって、実力以上の人気を集めそうですが、展開的には(同じ逃げ馬の)ジョディーもいて、決して楽ではないでしょうから、人気を考えると、積極的には狙いづらい面がありますよね」

 その小田記者がまず名前を挙げたのは、桜花賞7着のエールヴォアだ。

オークスの舞台が合いそうなエールヴォア「フラワーCでコントラチェックの2着となって、桜花賞でも(上位争いを)期待していたのですが、後方で、もみくちゃになるような競馬に泣きました。それでも、終(しま)いは上がり32秒9という脚を繰り出しての追い上げを見せました。

 3走前の500万特別・エリカ賞(12月8日/阪神・芝2000m)では、牡馬の好メンバー相手に勝っていますし、東京コースも昨秋のGIIIアルテミスS(10月27日/東京・芝1600m)で経験済み。同レースでも盛り返しての3着と善戦し、コース適性も示しています。

(2013年の勝ち馬)メイショウマンボらの例があるように、ここでは”オークスでこそ”というタイプが力を発揮します。淡々と先行して、終いにもうひと脚使えるこの馬も、そのタイプと見ています」