明け4歳馬が強力な高松宮記念。騎手とセットで6歳牝馬がお買い得だ (2ページ目)

 これは、陣営が父ロードカナロアを意識し、それだけの期待を寄せている証拠だと思います。しかも、どちらのレースとも、これまたロードカナロアと同じような勝ち方をしていて、シルクロードSに関しては勝ち時計まで一緒でしたね。

 ロードカナロアは、4歳時に挑んだ高松宮記念では3着でした。それ以上の成績を挙げられるモノがダノンスマッシュにあるのか? と言われれば、まだ疑問もあります。

 ロードカナロアは500kgを超える大型馬でしたが、それを感じさせない、まさにディープインパクトのような、本当に軽くて柔らかい、飛ぶような走りをしていましたからね。片や、ダノンスマッシュは、どちらかと言うと前のほうが勝っていて、重戦車のような走りを見せます。

 その違いが、今回どう出るのか。

 ただひとつ言えるのは、ロードカナロアが敗れたときは、内で苦しい競馬を強いられたことも事実。まして、勝ったのは絶頂期にあるカレンチャンでしたからね。今年のメンバーにはそこまでの古馬は見当たりませんし、それほどのモノを持ち合わせていなくても、十分に勝負になると思います。

 そして、重戦車のような走りでいて、相当な瞬発力を繰り出せますから、もしかすると、ロードカナロアを超える可能性もあるかもしれません。

 一方、前走でGIIIオーシャンS(3月2日/中山・芝1200m)を勝ったモズスーパーフレアも、かなりの素材です。前々走のカーバンクルS(1月5日/中山・芝1200m)を含め、とにかくこの2戦のパフォーマンスは驚くばかりです。

 ともに、スタートからの5ハロン(1000m)通過が55秒1というハイラップを自ら作って、そのまま押し切ってしまうという圧巻のレースぶり。平坦コースならまだわかりますが、直線に急坂のある中山コースですからね、驚異的です。

 とくに、前走はテンの3ハロン(スタートから600m)が32秒3。このペースでは、付いていくほうも大変です。まさしく桁外れのスピードと、ある程度のスピードまで到達するダッシュ力、そしてそのスピードを持続できる身体能力と心肺機能を、モズスーパーフレアは持っているのでしょう。

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