明け4歳馬が強力な高松宮記念。騎手とセットで6歳牝馬がお買い得だ (4ページ目)

 以前にも触れたことがありますが、『千直(直線で行なわれる新潟・芝1000m)』というレースは、ときに馬を大きく成長させます。このダイメイプリンセスは、まさにそんな1頭です。

 準オープンで頭打ちかと思われましたが、昨春『千直』に挑戦して連勝。オープン入りを果たすと、その勢いで重賞を制覇し、秋のGIスプリンターズS(9月30日/中山・芝1200m)にも出走しました。そして、余力を持って4着と好走しました。

 その後は休養に入って、今年はさらなる飛躍が期待されました。しかし、休み明け2戦は6着、10着と凡走。すでに6歳牝馬でもあり、「ピークを過ぎてしまった」という見方があるのは当然でしょう。

 とはいえ、気になるのは鞍上です。前走のオーシャンSから続けて、ミルコ・デムーロ騎手が手綱をとる、ということです。

 前走時にも感じたことなんですが、彼がこの馬を選択していることに、違和感があるんですよね。前走も、そしてGIの今回も、彼が選んで乗れる馬は他にもいると思うんです。また、そもそも騎乗を予定していた馬が回避した、というニュースも聞いていません。

 そうした状況にあって、彼が前走で同馬を選び、しかもGI戦まで続けて騎乗するということは、この馬にそれだけの可能性を感じているのではないでしょうか。

 本当は、これまでの主戦だった秋山真一郎騎手で挑んでほしい、という気持ちがあります。それでも、予想という意味では、このトピックは面白い要素となりました。ダイメイプリンセスが馬券圏内(3着以内)に飛び込んできても不思議ではありません。

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プロフィール

  • 大西直宏

    大西直宏 (おおにし・なおひろ)

    1961年9月14日生まれ。東京都出身。1980年に騎手デビュー。1997年にはサニーブライアンで皐月賞と日本ダービーの二冠を達成した。2006年、騎手生活に幕を閉じ、現在は馬券を買う立場から「元騎手」として競馬を見て創造するターフ・メディア・クリエイターとして活躍中。育成牧場『N.Oレーシングステーブル』の代表も務め、クラシック好走馬を送り出した。

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