波乱の3歳牝馬戦線。どの馬が今、クラシック女王の座に最も近いか (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 1位に輝いたのは、ダノンファンタジー。阪神JFを勝って結果を出したことで、前回2位から首位に浮上した。

市丸氏
「阪神JFは強いレースでした。平均やや遅めのラップを、4角から大外に出しての豪快な直線一気。その際、さらに外から来たクロノジェネシス(牝3歳/父バゴ)と競り合いながら、最後まで抜かせなかったのは素晴らしかったです。少なくとも、その内側から差してきた3着以下とはやや能力差があると感じました。

 桜花賞に向けては、今のところ『最短距離に立っている存在』と言っていいでしょう。このままの状況なら、相手は阪神JF組ではなく、別路線から来るラヴズオンリーユー(牝3歳/父ディープインパクト)やグランアレグリアではないか、と見ています」

木南友輔氏(日刊スポーツ)
「新馬戦ではグランアレグリアの後塵を拝しましたが、そのライバルが朝日杯FSで3着に敗れ、桜花賞直行ローテを発表。順調さ、という点でこの馬が牝馬クラシック路線の"主役"になったと考えていいでしょう。

 阪神JFの勝ち時計は、前年覇者のラッキーライラックをコンマ2秒上回っています。そして、ラッキーライラックはその後、桜花賞2着、オークス3着。そのラッキーライラックに次いで阪神JF2着だったリリーノーブルが、桜花賞3着、オークス2着でした。同様に考えれば、今回の阪神JFで1~4着に入った馬の能力はそのまま信頼できると思います」

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