波乱の3歳牝馬戦線。どの馬が今、クラシック女王の座に最も近いか (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 2位に入ったのは、阪神JFでダノンファンタジーに次ぐ2着となったクロノジェネシス。前回5位から大きくジャンプアップした。

吉田順一氏(デイリー馬三郎)
「昨秋のGIII紫苑Sを圧勝し、年明けのGIII愛知杯で2着と好走したノームコア(牝4歳)の半妹。父がハービンジャーからバゴに代わり、破折気味のつなぎと細い脚からすれば、好走条件は意外と狭い印象を受けます。

 ところが、オープン特別のアイビーS(2018年10月20日/東京・芝1800m)、阪神JFを含めた過去3戦、すべて最速上がりをマーク。一瞬でギアが上がる血統、馬体、脚元、走法ではなく、長い直線でフルに脚を使うタイプで、桜花賞→オークス(東京・芝2400m)という流れで行なわれる設定は向く、と判断していいでしょう。もう少し馬体が膨らんで、心身ともに成長できれば、さらに楽しみが出てきます」

市丸氏
「アイビーSで上がり32秒5というタイムをマークして快勝。そのレースぶりから注目を集めていましたが、阪神JFでも勝ち馬と同じようなパフォーマンスを見せたことには驚かされました。ダノンファンタジーを逆転するのは難しそうですが、今後の成長次第では......と思わせる1頭です」

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