エリザベス女王杯は「幸薄い2頭」がこれまでのうっぷんを晴らす (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sports Nippon/Getty Images

 また、日刊スポーツの木南友輔記者は、「例年のエリザベス女王杯は、先行有利、インコース有利で間違いないのですが、今年に限っては、京都の芝が時計がかかっていて、どんな傾向になるのか、頭を悩ますところです」と語り、今年のエリザベス女王杯はひと筋縄ではいかないことを示唆する。

 こうした状況を踏まえて、木村、木南の両記者が真っ先に推奨したのは、なんとまったく同じ馬だった。今春、準オープンの湾岸S(4月7日/中山・芝2200m)を勝ってオープン入りしたばかりで、今回が重賞初出走となるコルコバード(牝5歳)だ。

レースに向けて、かなりいい状態にあるというコルコバード(左)レースに向けて、かなりいい状態にあるというコルコバード(左)「牝馬限定のGIの場合に指標としているのが、近走で、1000万条件以上の中距離戦で牡馬相手に勝っているかどうか、ということ。今回で言えば、この馬とレッドジェノヴァ(牝4歳)、ヴァフラーム(牝6歳)が該当します。

 そのうち、ヴァフラームの場合はハンデ戦で、軽量52kgでの勝利だったので評価としては少し弱めかな、と。レッドジェノヴァは魅力的な1頭ですが、こちらは前走のGII京都大賞典(2着。10月8日/京都・芝2400m)でいいレースをした分、人気になりそうなので、残るコルコバードが面白いかと。

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