兄アドミラブルを越えるか。
エスポワールは「予測不能」も調教は絶好
厳選!2歳馬情報局(2018年版)
第22回:エスポワール
競馬界最高峰の舞台となるGI日本ダービー(東京・芝2400m)。昨年の同レースで1番人気に推されたのは、アドミラブル(牡4歳/父ディープインパクト)だった。
アドミラブルがデビューしたのは一昨年、2歳の9月。しかしその初陣では、10頭立ての9着と惨敗を喫した。その直後、ノド鳴りの症状が発覚。すぐに手術を行なうことになった。
手術がうまくいってノド鳴りが解消されると、快進撃がスタート。戦列復帰を果たした昨春、3歳の3月に2戦目となる未勝利を勝ち上がると、続く500万下特別、さらにはダービートライアルのGII青葉賞(東京・芝2400m)まで制して、怒涛の3連勝を飾った。
これによって、一躍ダービーの1番人気に。まさしく「遅れてきた大物」だった。
ダービー本番では、超スローペースの流れのなか、後方で追走。そのペースを見越して先に動いたレイデオロ(1着)、好位につけたスワーヴリチャード(2着)には屈したが、後方から1頭だけ次元の違う末脚を見せて3着に食い込んだ。能力の高さは、十分に示したと言える。
以降、脚部不安によって休養を余儀なくされているものの、もう一度ターフに戻ってくれば、GIで戴冠を争うだけの走りを、改めて見せてくれるのではないだろうか。
さて、そのアドミラブルの妹がまもなくデビューのときを迎える。栗東トレセンの中竹和也厩舎に所属するエスポワール(牝2歳/父オルフェーヴル)である。
アドミラブルの妹、エスポワール
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