話題のスイープセレリタスは、
母と同じ「直線一気の雰囲気がある」 (2ページ目)
その年の秋には、GIエリザベス女王杯(京都・芝2200m)も制覇。以降も重賞戦線で奮闘を重ねて6歳の秋、GI3勝の実績を残してターフを去った。
彼女のことを語るうえではもうひとつ、欠かせないことがある。荒々しい気性だ。厩舎で暴れて、脚を怪我したこともあれば、調教を激しく嫌がり、予定していたレースに使えないこともあった。
その気性を含めて、強烈な印象を残した名牝だった。
そんなスイープトウショウの子が、まもなくデビューを迎えようとしている。美浦トレセン(茨城県)の藤沢和雄厩舎に所属するスイープセレリタス(牝2歳/父ハーツクライ)である。
スイープセレリタスは母と同様の切れ味を見せるのか 同馬を育成したノーザンファーム早来の佐藤洋輔氏は、春の取材の際に同馬の成長ぶりから感じる手応えをこう語っていた。
「スイープセレリタスは6月5日と遅生まれなので、それを考慮して育成もゆっくり進めてきました。すると、こちらの思った以上に体重も増えてきて、いい成長を見せてくれましたね。調教も理想どおりにペースアップでき、仕上がりの早い馬とも遜色ない走りができています」
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