七夕賞で年に一度の万馬券。今年の「織姫馬」はワンブレスアウェイだ (3ページ目)

 ちょうど1年前、この福島で準オープンを勝ってオープン入り。それまでの安定した走りと勢いを考えれば、牝馬限定の重賞くらいはすぐに勝てるだろうと思っていました。

 ところが、昨秋の府中牝馬S(10着。東京・芝1800m)を皮切りに、ターコイズS(8着。中山・芝1600m)、愛知杯(6着。1月13日/中京・芝2000m)、中山牝馬S(11着。3月10日/中山・芝1800m)、そして福島牝馬S(6着)と、重賞では見せ場も作れずに敗戦を繰り返してきました。

 確かに出遅れが多く、流れに乗れないところもあったと思いますが、それにしてもいいところのない負け方ばかり。昨夏の走りは完全に陰を潜めていました。

 おかげで、前走のマーメイドS(6月10日/阪神・芝2000m)では、すっかり人気(9番人気)も落としていましたね。しかし、レースではようやくこの馬らしい走りを見せてくれました(2着)。

 スタートが普通に切れたこともありますが、終いの伸び脚は、いい頃のこの馬のものだったと思います。おそらく、暑くなってきて調子を上げてきたのではないでしょうか。

 過去、2月にも連対実績はありますが、負けているのはほとんど寒い時期。馬にもよるのですが、寒い時期は人と同じで動きが硬くなって、力を発揮できない馬もいるんですよね。もちろん、それだけが原因とは言えませんが、ワンブレスアウェイもそういうタイプなのかもしれません。

 とすれば、暑さは同馬にとって何よりの強み。猛暑だった昨年の福島で勝っていることも、かなりのプラス材料です。好結果が期待できるのではないでしょうか。

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プロフィール

  • 大西直宏

    大西直宏 (おおにし・なおひろ)

    1961年9月14日生まれ。東京都出身。1980年に騎手デビュー。1997年にはサニーブライアンで皐月賞と日本ダービーの二冠を達成した。2006年、騎手生活に幕を閉じ、現在は馬券を買う立場から「元騎手」として競馬を見て創造するターフ・メディア・クリエイターとして活躍中。育成牧場『N.Oレーシングステーブル』の代表も務め、クラシック好走馬を送り出した。

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