2018.06.24

2億5000万円のダノンチェイサーは、
お値段通り「ガツガツ走る」

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

厳選!2歳馬情報局(2018年版)
第5回:ダノンチェイサー

 7月になると”馬産地”が大いに盛り上がる。北海道では各所で競走馬のセリ市が開かれ、1年後、2年後のデビューを目指す若駒が上場される。

 なかでも、7月上旬に開かれる『セレクトセール』の注目度は高い。億を超える高額馬の取引が連発する、国内最大級のセリ市だ。

 まもなくデビューを迎える2歳馬の中にも、過去にその舞台で注目を集めた高額馬がいる。栗東トレセン(滋賀県)の池江泰寿厩舎に所属するダノンチェイサー(牡2歳/父ディープインパクト)だ。

2億5000万円の高値で取引されたダノンチェイサー 同馬は、昨年のセレクトセールで話題となった1頭。上場前から良血として期待され、入札がスタートする際の最低価格が1億円に設定されたほどだ。そして、最終的には2億5000万円(税抜)という高値で落札されたのである。

 それだけの高値で取引されるのも、同馬が血統的な魅力にあふれているからだ。

 イギリス生まれの母サミターは、現役時代に欧米の芝レースで活躍。GI戦においてもアイルランドとアメリカ、それぞれで勝利を飾っている。スピードも求められるアメリカの芝でも結果を出していることから、日本競馬への適性の高さも見込まれている。

 父のディープインパクトは、もはや説明不要だろう。種牡馬となってからはリーディングトップを走り続けている国内屈指の存在だ。その血統背景から、2億5000万円という評価になったのだ。