安田記念のウハウハ予想。「穴2頭+大穴2頭」で、もう税金が心配だ (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 好メンバーがそろうなか、人気を集めそうなのは、前走の大阪杯で「苦手」と言われる右回りを克服し、初のGIタイトルを手にしたスワーヴリチャードだ。得意の東京コースに変わって、さらなる前進が見込まれる。

 だが、太田記者はこの上昇一途の4歳馬に疑問の目を向ける。

「スワーヴリチャードの能力の高さは疑いようがありません。4戦4連対と好相性の舞台を狙っての参戦で、同馬を管理する庄野靖志調教師も『前走でも後半1000mを56秒台で走れている。その脚力を生かせれば』と前向きな見通しを持っています。

 ただ、今回は初のマイル戦。ゲートの速い馬ではないですし、流れに乗れるかどうか、という不安があります。マイル戦では、前走のような捲(まく)る競馬も難しいですから、適性面での疑問は拭いきれません。

 ちなみに、前走が2000mのレースだった馬は最近10年で12頭出走して、2009年のディープスカイと2013年のショウナンマイティの2着が最高。イメージほど、成績はよくありません」

 翻(ひるがえ)って、このスワーヴリチャードを含めて、8頭が出走する「4歳勢の力関係の見定めがポイント」と言うのは、スポーツ報知の坂本達洋記者。現に、8頭のうち5頭がGI馬で、残る3頭もそれらと遜色のない実力の持ち主だ。

「初距離のマイルに矛先を向けてきたスワーヴリチャードが、混戦に一層拍車かける存在となっています。ただ、大阪杯の勝利で現役屈指の力があることは明白ですが、はたしてマイルの流れにうまく対応できるかどうか、わかりませんからね。その点に目を向けると、同じ大阪杯2着からここに臨むペルシアンナイトのほうが、マイル戦での実績から信頼は置けますよね。

2 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る