競馬のプロも頭を抱えて大混乱。ダービー直前「3歳牡馬ランキング」 (5ページ目)

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"混戦"を物語るように、5位には3頭がランクインした。皐月賞2着のサンリヴァル、3着のジェネラーレウーノ、そして5着のキタノコマンドール(父ディープインパクト)である。

市丸氏
「サンリヴァルは、皐月賞で2着と健闘。勝ったエポカドーロには敵いませんでしたが、前で粘るジェネラーレウーノをかわして、人気の追い込み馬たちを抑えたのですから、強いレースをしたと思います。そのため、指数も高くなりました。

 しかしながら、ダービーとなると、話は別です。ホープフルS(4着。12月28日/中山・芝2000m)、弥生賞(4着)の結果を見ても、皐月賞は恵まれた面が大きいことは否定できません。初めての府中、それも2400mでは、馬場が悪化するとか、先行馬ペースになるとかしないと、厳しいのではないでしょうか」

吉田氏
「やや重としては時計が速かった皐月賞において、ジェネラーレウーノは先に抜け出した3頭による雁行の真ん中で、非常に厳しい展開を強いられました。そんなふうにして、常にプレッシャーを受ける状況にあったことを思えば、『負けて強し』と言っても過言ではないでしょう。

 また、京成杯(1月14日/中山・芝2000m)から3カ月ぶりの実戦で、トモのボリュームや前後のバランスが100%ではなかったのも事実。その点を加味すれば、3着という結果はなおさら立派に映ります。

 気性的に一戦必勝態勢の可能性があり、中5週で挑むダービーは、過去の戦歴からしても微妙なところですが、皐月賞より前後のバランスがよくなって出走してくれば、主導権を握れる強みを生かせるのではないでしょうか」

本誌競馬班
「キタノコマンドールは、わずかデビュー3戦目にして皐月賞に出走。そこで、ダービーへの優先出走権を得られる5着という結果を残したことは、及第点の評価が与えられると思います。舞台が直線の長い東京競馬場に変わって、自慢の末脚が生きる展開になれば、大仕事を果たしても不思議ではありません」

 大混戦で迎える3歳世代の"頂上決戦"。ひと筋縄では収まりそうにないが、競馬界最高峰の舞台にふさわしい、白熱した戦いが見られるはずだ。

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