NHKマイルCで、過去の「100万馬券の立役者」と似た3頭がいた (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 この結果から、クラシックでの戴冠という夢は絶たれた。さすがに今回も復活するのは厳しいと見られているが、そもそも牡馬の実力馬を蹴散らしてきた彼女である。GIを含めて4戦連続で1番人気に支持されてきた、その潜在能力は捨て難い。

 なお、2012年に15番人気で3着となったクラレントも、2歳時に新馬、重賞と連勝したあと、その後は大きく低迷していたが、この舞台で突如復活を遂げている。ロックディスタウンがその再現を果たしたとしても不思議ではない。

 最後に取り上げたいのは、ステップレースであるファルコンSからの参戦組である。

 2012年から1400m戦になったとはいえ、本番よりも距離が短く、比較的メンバーも手薄なため、このレースを経由してきた馬の取り捨ては、毎年ファンを悩ませている。そして、先述のジョーカプチーノのように、ファルコンSの勝ち馬が穴を開けるケースがしばしばみられる。

 冒頭で触れた2013年に6番人気で2着となったインパルスヒーローもその1頭。3連勝でファルコンSを制しながら、続くこの舞台では、距離適性への不安やレースレベルが疑問視されて、上位を争うほどの人気は得られなかった。

 実は今回、これに似た馬がいる。ミスターメロディ(牡3歳)である。

ファルコンSを制したミスターメロディファルコンSを制したミスターメロディ

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