桜花賞1強は危険なサイン。「女王にクーデターを企む3頭」に要注意 (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 例えば、2015年に勝ったレッツゴードンキは阪神JF(2着)とチューリップ賞(3着)の両方に、2016年の勝者ジュエラーはチューリップ賞(2着)に、2017年の勝ち馬レーヌミノルは阪神JF(3着)に、それぞれ「王道路線」と言われるレースに参戦。そして、それなりの結果を残していた。

 しかし、そのほとんどが本番では軽視された。「1強」の馬とは、「すでに勝負づけが済んだ」と思われたからだ。

 そうなると、今年も「1強」の逆転候補となるのは、阪神JFやチューリップ賞で好走しながら、「勝負づけは済んだ」と見られている馬たちだ。

 該当するのは、マウレアとリリーノーブルとなる。甲乙つけ難い2頭だが、ここではリリーノーブルを推したい。

 デビュー2連勝後、阪神JFに挑んだリリーノーブルは、ラッキーライラックにコンマ1秒差の2着と健闘(マウレアは3着)。それ以来となるチューリップ賞でも、1着ラッキーライラック、2着マウレアに次いで3着となった。

 しかし、チューリップ賞では勝ったラッキーライラックとコンマ4秒差。阪神JF以上の差をつけられ、完全に「勝負づけが済んだ」というイメージが強まっている。

 その結果、桜花賞では「1強」のラッキーライラックはもちろんのこと、ラッキーライラックと未対戦の有力馬にも人気を譲って、これまで以上の人気は得られないだろう。が、過去の例からして、怖いのはこういう馬だ。

 叩き2戦目の今回は、十分に上積みが期待される。それでいて、マークが薄くなりそうなリリーノーブルが、逆転劇を見せる可能性は大いにある。

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