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JCでキタサンブラックを倒せるのは、
未対戦のレイデオロしかいない (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO


休み明けの神戸新聞杯を快勝したレイデオロ休み明けの神戸新聞杯を快勝したレイデオロ レイデオロについて触れる前に、少し同一年の日本ダービー(東京・芝2400m)とジャパンカップとの関連性を振り返ってみたい。

 ダービーと同じ舞台で開催されるジャパンカップ。"ダービー"というプレミアム感もあって、その年のダービー馬が出走すれば、必ずといっていいほど、上位人気に推される。

 ところが、ダービーとジャパンカップを同一年に制したのは、2001年のジャングルポケットのみ。1984年の三冠馬シンボリルドルフ(3着)をはじめ、1993年のウイニングチケット(3着)、1998年のスペシャルウィーク(3着)、2007年のウオッカ(4着)ら、そうそうたるダービー馬がジャパンカップでは涙を飲んできた。

 キタサンブラックという強大な"壁"を前にして、ダービー馬にはこうした不利なデータまであるのだ。それでも、レイデオロはその分厚い"壁"を打ち破ることができるのか。

「陣営にはかなりの勝算があるのではないか、と思います」

 そう断言するのは、日刊スポーツの木南友輔記者だ。その理由のひとつとして、まずローテーションに言及する。

「(レイデオロを管理する)藤沢和雄調教師が、ジャパンカップのあとのことをどう考えているかはわかりませんが、同師は早くから神戸新聞杯(9月24日/阪神・芝2400m)→ジャパンカップという、(レイデオロの)この秋のローテを明言していました」

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