競馬を叩き込まれた横山ルリカが、エリザベス女王杯で軸にした2頭は? (3ページ目)

  • 土屋真光●構成 text by Tsuchiya Masamitsu 撮影●村上庄吾 photo by Murakami Shogo


 佐藤哲三さんが引退を決意したエピソードとして、大山(だいせん)ヒルズで前年のダービー馬のキズナとその年のダービーを勝ったワンアンドオンリーの馬房が隣で、取材陣はみんなワンアンドオンリーの方ばかり。それをキズナが寂しそうに見ていたのを可哀想に思えてしまって......そういう感情になってしまうのは騎手として潮時だなと感じたというお話があるんですが、タレントも一時はチヤホヤされても旬を過ぎると人がひいていく、というのがなんだか重なります。

 騎手がマネージャーさんだとしたら、厩舎が所属事務所で、競走馬もタレントも見えないところでたくさんの人が関わっているところも共通していると思います。距離だったり、芝やダートだったり、適性の合うところを探っていくという流れも似ていますね。タレントさんもひとつ大きな爪跡を残すと名を残せますし、競走馬でいえば大レースがそれに当たるかも。

 ですので、晩成の馬とかとても応援したくなりますね。下積み長いんだろうなあ、と感情移入しちゃいます。馬券的には当てづらくなるんですけど、だからこそ競馬ってギャンブルだけじゃない、人の心を動かす感動があるからこそ、これだけファンがいるんだろうな、と思います。

■エリザベス女王杯はヴィブロス本命で!

 予想のスタンスはデータとレースVTRをとにかく見ることです。去年の秋華賞も紫苑Sを何度も見て、ヴィブロスが3コーナーで不利があって、それでも伸びてきた勝負根性から、これはGI勝てるだろうと思って本命にできました。なので、レース映像はかなり見ます。調教とかはまだまだわからないので、データを見て、さらにそのデータを覆せるような馬かどうかを見て、印を決めていく感じです。

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