スプリンターズSの「刺客」ブリザード。波乱の猛吹雪が日本馬を襲う (3ページ目)

  • 土屋真光●文・写真 text & photo by Tsuchiya Masamitsu

 また、この馬自身の持ちタイムは1分8秒3。香港と日本では馬場の質が異なることと、レースタイムの計測が日本のそれとはやや異なるため、1200m戦であれば、概(おおむ)ね1秒ほど香港の方が遅い。つまり、日本の馬場に置き換えれば、1分7秒3で走れる計算が成り立つ。これだけ走れば、今回のメンバーなら十分に勝負圏内だ。

 あえて不安点を探すとすれば、スタートか。もともと後方からレースを進めるタイプとはいえ、短距離戦だけにスタートは決めたいところ。しかし、先週金曜日に検疫先である白井の競馬学校で行なったゲート試験では、いずれも伸び上がるようなスタートを見せていた。できれば外枠を引きたい。

 実績から見て下馬評は低いが、一発の魅力を秘めるブリザード。秋の中山に「嵐」を巻き起こせるか。

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