凱旋門賞のサトノダイヤモンドに課題続出。ノブレスよ、アシスト頼む
広大なエーグル調教場を覆いつくす朝モヤの中から蹄音が徐々に近づいてくる。霧を切り裂くように、芝コースの上で2頭が馬体を徐々に併せ、国内外から集まった報道陣の前をあっという間に駆け抜けていく。
サトノダイヤモンド(手前)の最終追い切り。状態は完調一歩手前か
凱旋門賞に日本から出走する、サトノダイヤモンド(牡4歳、父ディープインパクト)とサトノノブレス(牡6歳、父ディープインパト)が本番に向けての最終追い切りを行なった。サトノブレスを先行させての7F(ハロン)追い切り。残り300m付近から差を詰めて、最後に抜き去るという動きは調教プラン通りではあった。が、仕上がりそのものはイメージと乖離(かいり)があったようだ。
「80~90%。息づかいが前走と比較して、ものすごくよくなっている。だけど、最後の加速が物足りない」
追い切りでも手綱を取ったクリストフ・ルメール騎手は、調教後に設けられた公式会見の場で、慎重に言葉を選びながら、率直な感想を口にした。
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