兄は10月の凱旋門賞に挑戦。
妹・サトノルーリーにも熱い視線が

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

厳選! 2歳馬情報局(2017年版)
第18回:サトノルーリー

 秋競馬がスタートし、2歳戦が活気づいている。良血馬や話題の馬など、さまざまな若駒が毎週のようにデビューしてくる。競馬ファンにとっては、来春のクラシックを沸かせてくれそうな主役候補を探し、見定める意味でも楽しみな季節と言えるだろう。

 もうすぐデビューを迎えるサトノルーリー(牝2歳/父ディープインパクト)も、多くのファンや関係者が熱い視線を注いでいる一頭である。

 注目される理由としては、やはりその血統のよさが挙げられる。2010年生まれの全兄サトノノブレス(牡7歳/父ディープインパクト)は、重賞4勝の実績を持つ。2013年のGI菊花賞(京都・芝3000m)では2着になるなど、3歳クラシックの大舞台でも好勝負を演じた。

サトノルーリーの兄サトノノブレスサトノルーリーの兄サトノノブレス この兄は、いまだに現役として活躍し、10月1日にはサトノダイヤモンドのパートナーとして、GI凱旋門賞(フランス・芝2400m)にも出走する。息の長い活躍を見せるベテランだ。

 また、2004年生まれの兄ヒカルオオゾラ(牡/父マンハッタンカフェ)は、重賞勝利こそなかったものの、GIIIでの2着が3回あって能力の一端を見せた。ハマったときのレースぶりは圧巻で、その走りは多くのファンの記憶に残っているのではないだろうか。

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