2017.09.18

女帝のひ孫、アドマイヤキングは
現役ジョッキーも「心臓がいい」と絶賛

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

厳選! 2歳馬情報局(2017年版)
第17回:アドマイヤキング

 ウオッカやダイワスカーレットをはじめ、ブエナビスタ、ジェンティルドンナなど、近年は牡馬にもひけを取らない”名牝”が次々に登場してきた。こうした”牝馬の時代”が到来する少し前、その先駆けとなる存在で、「女帝」の名をほしいままにした名馬がいる。エアグルーヴである。

 1996年のGIオークス(東京・芝2400m)を勝って同世代の女王となると、翌1997年にはGI天皇賞・秋(東京・芝2000m)を制覇。牡馬一線級が集う中、圧倒的な強さを見せつけて時代の頂点に立った。

 華やかな現役生活を過ごしたあと、エアグルーヴは繁殖牝馬としても活躍。GIエリザベス女王杯連覇(2003年、2004年)を果たしたアドマイヤグルーヴや、海外GIを勝ったルーラーシップらを世に送り出した。

 さらに、アドマイヤグルーヴの子で、エアグルーヴの孫となるドゥラメンテが、2015年にクラシック二冠(皐月賞、日本ダービー)を達成。エアグルーヴからなる血筋は、今や日本競馬を代表する血統のひとつとして根付いている。

 その血脈を持った2歳馬がもうすぐデビューを迎える。栗東トレセン(滋賀県)の友道康夫厩舎に所属するアドマイヤキング(牡2歳/父キングカメハメハ)である。


「女帝」エアグルーヴの血を引くアドマイヤキング