穴党記者も悩み抜く新潟記念。「万馬券」は、この6頭の中に隠れている (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

「ラストインパクトは7歳でも馬体を見る限りは、まだまだ衰えたという印象はないんですよね。前走のGIII鳴尾記念(8着。6月3日/阪神・芝2000m)は超スローに泣いて、その前の2走はダート戦と度外視できます。これまでの実績を考えれば、今回は3枚落ちのメンバーで、トップハンデの57.5kgも"恵まれた"と言っていいでしょう。

 シャドウウィザードは、新潟の芝レースでは8戦2勝、2着2回(着外4回)と好相性。前走、準オープンの佐渡S(7月29日/新潟・芝2000m)では4着にとどまりましたが、前が詰まり通しでした。これも度外視していいと思います」

 一方、牧野記者は新潟記念の傾向についてこう語る。

「馬場状態に左右されるため、年によって傾向がまちまちなんですよね。先週の流れから見て言えるのは、内側の芝がはげてきてはいるものの、最後方からの追い込みが利かないということでしょうか。ある程度、自力で好位置を取れて、最後まで伸びるような脚がないと厳しいと思います」

 そのうえで、牧野記者は「ディープ産駒がカギ」という見解を示す。新潟・芝2000mで行なわれる古馬の重賞は、新潟記念と例年5月に行なわれる新潟大賞典とふたつあるが、新潟大賞典では今年を含めて過去5年で3勝、新潟記念も過去5年で3勝と、計10回のうち6回もディープ産駒が勝っているのだ。

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