2017.09.04

怪物オルフェに「そっくり」な妹、
デルニエオールがまもなくデビュー

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

厳選! 2歳馬情報局(2017年版)
第15回:デルニエオール

 デビューを控えた2歳馬の中には、今年も偉大な兄姉を持つ注目馬が数多くいる。栗東トレセン(滋賀県)の池江泰寿厩舎に所属するデルニエオール(牝2歳/父ステイゴールド)もその1頭だ。

偉大なる母オリエンタルアートの、最後の子となるデルニエオール 父ステイゴールド、母はオリエンタルアート。そう、全兄には「怪物」の名をほしいままにしたオルフェーヴルがいる。

 オルフェーヴルは、2011年に牡馬三冠(皐月賞、日本ダービー、菊花賞)を達成し、生涯でGIを6勝した稀代の名馬である。さらに、2012年、2013年と「世界最高峰のレース」とされるGI凱旋門賞(フランス・芝2400m)に挑戦し、2年連続で2着と健闘。その強さは、まさに”世界レベル”だった。

 その上の兄にもまた、GI3勝を挙げた名馬がいる。同じ父を持つドリームジャーニーだ。450kg前後のオルフェーヴルより、さらに小柄だったが、パワフルな末脚を武器にして活躍。2009年には、宝塚記念、有馬記念と春秋のグランプリ制覇を遂げた。

 これら秀でた兄たちの存在があって、生まれたときから注目されているデルニエオール。すでにデビュー前の育成の段階から、周囲のスタッフはその素質の高さを感じていたようだ。ノーザンファーム空港牧場の伊藤賢氏は、春の取材でこう話していた。