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鞍上モレイラ&強気クルーズ師。
安田記念の香港馬2頭は信じてOKか (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text&photo by Tsuchiya Masamitsu

 3つ目は、日本でも有名なジョアン・モレイラ騎手が鞍上を務めること。同騎手は、今年もすでに海外GIで数々の栄冠を手にしてきた。日本調教馬も、UAEのGIドバイターフ(3月25日/メイダン・芝1800m)を制したヴィブロス、香港のGIクイーンエリザベス2世カップ(4月30日/シャティン・芝2000m)を勝ったネオリアリズムが、彼の手腕によってタイトルをつかんだ。その「マジック」と称される騎乗ぶりは、もはや説明不要だろう。

 今回は、主戦のブレット・プレブル騎手が母国オーストラリアに帰らなくてはいけない事情があっての乗り替わり。とはいえ、もともとモレイラ騎手が騎乗していた時期もあり、この馬の特性は存分に知り尽くしている。味方のときは頼もしいが、今回は日本馬にとって脅威になることは間違いないだろう。

 もう1頭の"刺客"は、ビューティーオンリー(せん6歳)。昨年末のGI香港マイル(2016年12月11日/シャティン・芝1600m)の勝ち馬で、前走のチャンピオンズマイルでも2着と好走した。こちらも香港GI2勝の実績を持ち、香港マイル路線ではトップレベルの馬だ。

 昨年勝った香港マイルでは、1分33秒48という勝ち時計をマーク。香港と日本の馬場差から、これは日本の馬場での1分32秒台に相当する。実際、香港調教馬は日本に来ると1秒は時計を詰めてくることが多く、今年の安田記念のメンバーなら1分32秒48で走れば、十分に勝ち負けの計算が立つ。第一、香港マイルではロゴタイプやサトノアラジンを一蹴している。

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