大波乱続出のNHKマイル。今年はこの4頭が「高配当」を運んでくる (5ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 最後に、先述した2007年についても触れておきたい。17番人気で勝利をさらったピンクカメオは、桜花賞14着から挑んだ牝馬の1頭。オープン特別の菜の花賞(中山・芝1600m)を制しており、ある程度の力は見せていた。そして、渋った馬場も味方したと言えよう。

 もしもこの馬に似た存在を探すなら、今年はリエノテソーロが面白いのではないだろうか。

 交流GIの全日本2歳優駿(2016年12月14日/川崎・ダート1600m)を制するなど、ダート馬の印象が強いが、デビュー戦と2戦目のオープン特別・すずらん賞(2016年9月4日/札幌・芝1200m)では芝で連勝を決めている。

 久々の芝だった前走のアネモネS(3月11日/中山・芝1600m)でも、勝ち馬にコンマ2秒差の4着と好走。今回はさらにパフォーマンスを上げてくるかもしれない。もしも2007年と同じく、少しでも雨が降って馬場が渋れば、よりチャンスは増すはずだ。

 大混戦のNHKマイル。何度となく波乱があった舞台で、今年も驚愕の大波乱が起こるのか。超高配当を夢見て勝負してみるのも一興ではないだろうか。

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