いよいよ桜花賞。クラシック戴冠を占う最新版「3歳牝馬ランキング」 (6ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Murata Toshiyuki

吉田氏
「ここまで4戦3勝のカラクレナイ。新馬戦(4着)は大きなロスがあって、前有利な馬場と展開によって取りこぼしましたが、その後は馬場や展開に左右されることなく、3連勝を飾ったのは立派です。ここまでの実績から、広いコースでのマイル戦がどうか? と疑問視されていますが、ストライドを稼げる走法のうえ、立ち気味で長いつなぎが抜群の瞬発力を生み出していますから、十分に対応可能でしょう。牝馬にしては馬体もしっかりとしており、坂のある阪神コースも向くタイプ。桜花賞本番でも、流れひとつで上位に食い込める脚力を秘めています」

土屋氏
「ライジングリーズンがフェアリーSを勝った際は、馬場や展開に恵まれて、一発の賭けがはまったという見方も否めないと思いました。しかし、アネモネSでは堂々とした競馬を見せて、最後は豪快なまくりで快勝。この2戦の勝ち時計(ともに1分34秒7)が、この世代の中山・芝1600mの最速タイムというのも注目に値します。早めに動いても、ゴール前まで脚色がしっかりしているため、桜花賞では攻めの騎乗でどこまでやれるか、思い切った勝負を仕掛けてくれることを期待しています」

「超ハイレベル」と言われてきた今年の3歳牝馬戦線。クラシック本番でも、大本命がそのまま突き進むのか、ハイレベルゆえの下克上があるのか。桜の女王をめぐる乙女たちの戦いに注目だ。

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