実績馬が故障、良血馬が不調...。
ますます混迷「3歳牡馬ランキング」 (5ページ目)
「混戦」と言われるだけあって、4位も2頭が分け合った。GI朝日杯フューチュリティS(2016年12月18日/阪神・芝1600m)を制した2歳王者のサトノアレス(牡3歳/父ディープインパクト)と、GIIIアーリントンC(2月25日/阪神・芝1600m)を勝ったペルシアンナイト(牡3歳/父ハービンジャー)である。
市丸氏
「世間的には、ホープフルSの覇者レイデオロのほうが、朝日杯FSを制したサトノアレスよりも評価が高いようですが、両レースを比べると、少なくともタイム的な価値ではサトノアレスのほうが上だと見ています。サトノアレスが今週出走予定のスプリングS(3月19日/中山・芝1800m)でさらに指数を伸ばし、弥生賞の指数を上回るようなら、皐月賞はこの馬から入るのがセオリーでしょう。
ペルシアンナイトは、アーリントンCでの強さが相当なもの。皐月賞がもしもマイル戦だったら、優勝候補筆頭に挙げてもいいほどのパフォーマンスだったと思います。ただし、皐月賞というレースはマイル戦とは別もの。評価が難しい1頭と言えますね」
木南氏
「ハービンジャー産駒は勝ち上がり率が高く、爆発力がある一方で、レースへの集中力が続かない、というイメージを個人的に持っています。そのなかで、ペルシアンナイトは異質な存在だと、アーリントンCで確認できました。速い上がりを続けてマークし、凡走もありません。追分ファームの宝、ニキーヤ(母の母)の血恐るべし、です。あと、最も強調したいのは、アイビーS(2016年10月22日/東京・芝1800m)でソウルスターリング(牝3歳)の2着だったこと。ソウルスターリングの父フランケルがそうだったように、同馬にも戦った相手を走らせる"力"があるのかも......」
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