実力拮抗のフェブラリーS。
血統面からゴ-ルドドリームが浮上する

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki  三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 2月19日(日)、2017年の最初のJRA GI、フェブラリーステークス(東京・ダート1600m)が行なわれる。前哨戦のGIII根岸ステークス(1月29日/東京・ダート1400m)を豪快な追い込みで制したカフジテイク(牡5歳/湯窪幸雄厩舎)あたりが人気を集めそうだが、実力拮抗で混戦が予想される。今回は血統面から見た穴馬をピックアップしてみよう。

 過去7年でのべ3頭の勝ち馬、2頭の2着馬を送り出し、自身も2003年の勝ち馬でもあるゴールドアリュールの産駒は2頭が登録。2014年、2015年連覇を果たしたコパノリッキー(牡7歳/村山明厩舎)と、明け4歳の新星ゴールドドリーム(牡4歳/平田修厩舎)だ。コパノリッキーはもちろん要注意だが、今回はゴールドドリームのほうに注目したい。


昨年、ユニコーンSを勝ったゴールドドリーム昨年、ユニコーンSを勝ったゴールドドリーム 同じコースで行なわれたGIIIユニコーンS(2016年6月19日/東京・ダート1600m)を勝っており、母モンヴェールはGII関東オークス3着の活躍馬。3代母スタティスティックは種牡馬ジェイドロバリーの全妹で、そのまた祖母スペシャルはサドラーズウェルズやヌレエフなどの世界的種牡馬やエルコンドルパサー(GIジャパンカップ、GIサンクルー大賞典)など、多くの名馬を出した牝系の祖という名門牝系だ。前走のGIチャンピオンズC(2016年12月4日/中京・ダート1800m)はスタートで出遅れてレースの流れに乗れず、デビュー以来初めて3着以内を外したが、今回と同じ東京ダート1600mは3戦してヒヤシンスS(2016年2月21日)、ユニコーンSの2勝とGIII武蔵野S2着(2016年11月12日)の好成績。巻き返しが期待できる。

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