佐賀競馬場の名物は「何でも焼く店」競馬の女神はそこにいた!? (2ページ目)

  • 土屋真光●旅人 Traveler&text&photo by Tsuchiya Masamitsu

 するとどうだ、3連単もワイドも的中。配当自体は安かったが、買い目を絞って購入金額に強弱をつけたことで、このレースはしっかりとプラスに終わった。寿司効果で"当たらない"現状からおさらばできそうだ。

 さらに続く第5レースも的中した。が、またしてもトリガミ。第6レースでは、本日の佐賀競馬で初の万馬券が飛び出して、かすりもしなかった。

 初めての佐賀競馬はときどき当たるものの、ハズレとトリガミが続いて、財布の中身はどんどん心細くなっていく。このままでは、今夜の熊本では何も楽しめない。ということは、復興に何ひとつ協力できないということではないか。それだけは何ともしても避けねばならない。

 第7レースを前にして、ちょうど中休み。気分転換に場内を散策することにした。

1階スタンドの入り口にある「何でも焼く店」1階スタンドの入り口にある「何でも焼く店」 佐賀競馬場は、規模のわりに飲食店や売店が多い。なかでも、有名なのが1階スタンド入り口にある「何でも焼く店」と呼ばれる売店だ。店頭にある鉄板や七輪で、店に売っているものなら文字どおり、何でも焼いてアツアツの状態で提供してくれるのだ。

 早速、足を運んでみると、似たような店が通路を挟んでふたつある。

「あれね、両方のお店はライバルなんだよ。どっちかが新しいことをやると、もう片方がそれに対抗して始めるって感じでね」

 ふたつの店を見比べて迷っているワシも見て、常連らしきおにいさんが教えてくれた。

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