超豪華メンバーのダービーにも、過去に学ぶ「穴馬2頭」が見つかった! (5ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

 そして今年、サトノラーゼンのように別路線の重賞を勝って挑むのは、スマートオーディン(京都新聞杯を勝利)と、ヴァンキッシュラン(青葉賞を勝利)の2頭である。より“オイシイ馬券”を狙うなら、重賞3勝のスマートオーディンよりも人気が低くなりそうな、ヴァンキッシュランだろう。

 ヴァンキッシュランは、今年に入ってから1度の降着(※1着入線も進路妨害で2着)を挟んで3連勝中。しかも、近走の舞台は3戦続けて芝2400mと、距離適性は申し分ない。さらに、前走の青葉賞もレースレコードにコンマ1秒差という好内容で勝利し、現在の上昇度を考えれば、上位に食い込んでも何ら不思議はない。

 ちなみに、前出のサトノラーゼンは初勝利までに5戦を要した“叩き上げ”タイプだった。同じく、ヴァンキッシュランも初白星をつかんだのは4戦目。再び“遅咲き”の素質馬が好走するのか、注目である。

「競馬の祭典」日本ダービー。今年は、過去と似たような再現が起こるのか。それとも、かつてないような結末を迎えるのか。どちらにせよ、劇的なドラマが生まれることは間違いない。その決戦の舞台が、刻一刻と迫っている。

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