2016.04.18

別路線からダービー狙うアルカサル。驚異の良化で「馬が変わった」

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Nikkan sports

2016年クラシック候補たち
第10回:アルカサル

 GI皐月賞(中山・芝2000m)が終わり、3歳牡馬クラシックの戦いは、競馬界最高峰の舞台となるGI日本ダービー(5月29日/東京・芝2400m)へと向かう。中心となるのは、もちろん皐月賞で上位を争った面々だろうが、別路線からもダービーでの”天下統一”が期待される馬たちがいる。

 なかでも注目は、アルカサル(父ドリームジャーニー)である。兄にはダート重賞を勝っているジェベルムーサ(牡6歳/父アグネスタキオン)がおり、欧州の活躍馬が近親に名を連ねる良血馬だ。

デビュー2連勝のアルカサル。青葉賞でダービー切符獲得を目指す アルカサルは、昨年12月12日の2歳新馬(中山・芝1800m)でデビュー。後方待機からレース中間で早くもスパートをかけると、3コーナーでは先頭に立って、そのままクビ差の接戦をきっちりモノにした。

 続く条件戦の水仙賞(2月27日/中山・芝2200m)も、道中は後方でじっくりと脚をため、3コーナーから一気のロングスパート。直線入り口で先頭に並ぶと、後続を2馬身半突き放す競馬で快勝。特徴的なレーススタイルで2連勝を飾り、一躍脚光を浴びた。

 同馬を管理するのは、大竹正博厩舎(美浦トレセン/茨城県)。デビュー前は、必ずしも評価の高い1頭ではなかったようだ。しかしその後、スタッフが驚くほどの成長ぶりを見せたという。関東競馬専門誌のトラックマンがその詳細を伝える。