2016.04.02

ハイレベルな大阪杯。「人気落ち」ヌーヴォレコルトに一発の予感

ダービージョッキー
大西直宏が読む「3連単のヒモ穴」

 春のGIシリーズの幕開けを告げる高松宮記念が終わり、いよいよ次週は桜花賞、そしてその翌週には皐月賞と、3歳クラシックがスタートします。

 今週はそんなGI戦線の狭間となりますが、来年にはGI昇格の話もある注目の大阪杯(4月3日/阪神・芝2000m)が開催されます。現役トップレベルのドバイ遠征馬が不在でも、それなりのメンバーが顔をそろえて、見応えのあるレースになりそうです。

 まずピックアップすべきは、昨秋のGI戦線で「主役」を張ったラブリーデイ(牡6歳)。ジャパンカップ(3着。2015年11月29日/東京・芝2400m)、有馬記念(5着。2015年12月27日/中山・芝2500m)では惜敗を喫しましたが、天皇賞・秋(2015年11月1日/東京・芝2000m)では”横綱競馬”で圧勝しています。同馬のベスト距離は、1800~2000m。敗れた2戦は適距離ではなかったことを考えれば、評価を下げる必要はないでしょう。

 今回ポイントとなるのは状態だけ。昨年は、上半期だけで1月4日の中山金杯から宝塚記念まで6戦を消化。秋になってからも、10月の京都大賞典から始動して、ハイレベルなGIを3戦、計4戦をこなしました。さすがにタフなレースが続いたため、身体的にも、精神的にも、相当な疲れが出たと思います。およそ3カ月の休養でどこまで回復しているのか、大きなカギとなりますね。

 こういった、レースを使って、使って強くなってきた馬は、休ませたことで急にスイッチが切れたように走らなくなることがあります。実績断然の古馬であるラブリーデイはどうなのか。いきなり低迷することなく、引き続き高いパフォーマンスを見せてくれることを祈るばかりです。

 前走の中山記念(2月28日/中山・芝1800m)で2着と好走したアンビシャス(牡4歳)も注目です。

 昨春、リアルスティールがのちの二冠馬ドゥラメンテを破った共同通信杯(2015年2月15日/東京・芝1800m)の3着馬ですが、それから1年経った中山記念ではそれら2頭の間に割って入り、しかも勝ったドゥラメンテに際どく迫りました。大きな成長を遂げましたね。

 さらに、リアルスティールとドゥラメンテがその後、ドバイワールドカップデー(3月26日/メイダン競馬場)で快走。リアルスティールはドバイターフ(芝1800m)で勝利し、ドゥラメンテはドバイシーマクラシック(芝2410m)で2着と健闘しました。中山記念の原稿の際にも取り上げていますし(※2月27日配信「中山記念、強力4歳勢の逆転候補は『条件合う』イスラボニータ」)、ドバイの結果からしても、ここでアンビシャスを上位に挙げない理由はないでしょう。

 一点、非常に手が合っていたルメール騎手が、同日中山で行なわれる重賞ダービー卿CTで騎乗。代わりに誰が鞍上を務めるのか、それだけが気になっていましたが、横山典弘騎手なら問題ありません。こうした折り合いをつけるのが難しいタイプの馬を、綺麗に御している姿をこれまで何度も目にしてきました。テン乗りでも、不安より期待のほうが大きいですね。どんな走りを見せてくれるのか、本当に楽しみです。