決戦まで23日。桜花賞は本当にメジャーエンブレムの「一強」か (5ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 5位は、ラベンダーヴァレイアットザシーサイドの2頭。前者はチューリップ賞で3着と好走し、後者はフィリーズレビュー2着と健闘した。それぞれ、デビュー前からの評判馬で、トライアル戦で桜花賞の出走権を獲得したことによって、再評価された印象だ。

市丸氏

「チューリップ賞3着のラベンダーヴァレイ。1、2着馬とは差がありますが、ハイレベルなレースにおいて、先行して踏ん張ったレースぶりは評価できます。本命メジャーエンブレムが先行脚質ゆえ現実的ではありませんが、もしも本番が極端なスローペースになった場合、前目でレースを運んで、そのまま粘り込むシーンがあってもおかしくありません」

木南氏

「アットザシーサイドは、実績上位でもフィリーズレビューで結果を出さなければ桜花賞には進めない状況でした。そんな中、前残りの展開で後方から2着に突っ込んできて力を見せました。基本的には、チューリップ賞組のほうが信頼度は高いのですが、鞍上が牝馬クラシックを得意としている福永祐一騎手。“3強”の様相にあって、そこに風穴をあけても不思議ない存在です。第一、ルージュバックが不発に終わった昨年のようなこともあるのが、桜花賞ですからね」

 間近に迫った桜花賞。「絶対女王」メジャーエンブレムが戴冠するのか。それとも、チューリップ賞組のシンハライト、ジュエラーの逆転があるのか。仁川の桜とともに満開に咲き乱れるのはどの馬か、必見である。

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