2016.02.27

中山記念、強力4歳勢の逆転候補は「条件合う」イスラボニータ

ダービージョッキー
大西直宏が読む「3連単のヒモ穴」

 いよいよ競馬が最も盛り上がるシーズンが近づいてきました。今週からは春のGIシリーズに向けて、トライアル戦、前哨戦が毎週のように開催され、ますます面白くなっていきますね。

 この週末には、3つの重賞レースが行なわれます。なかでも注目は、中山記念(2月28日/中山・芝1800m)です。3世代の皐月賞馬をはじめ、昨年のクラシックを賑わせた面々に、古馬中距離戦線の重賞ウイナーらが顔をそろえて、頭数は少ないものの、かなり見応えのあるレースになりそうです。

 まず着目すべきは、ドゥラメンテ(牡4歳)。この馬なしに、このレースは語れないでしょう。なにしろ、昨年の皐月賞(2015年4月19日/中山・芝2000m)、日本ダービー(2015年5月31日/東京・芝2400m)を制した二冠馬で、ここがダービー以来となる待望の復帰戦ですからね。実績的にも、能力的にも、現役屈指の存在であることは、周知の事実。骨折休養明けを含め、懸念材料がないわけではありませんが、競馬ファンの誰もが、同馬の走りに関心を寄せているはずです。

 さて、懸念される要素ですが、第一に皐月賞の際に見せた、あの4コーナーで大きく外へ振られてしまったこと。6戦中、唯一の右回りでの出来事だっただけに、ひょっとして「右回りが苦手なのでは......」という危惧があります。

 ただ、当時は初めての右回り。ましてキャリアの浅い若駒ですから、あのようなリアクションを見せても、ある程度仕方がないところもあるでしょう。それに、鞍上のミルコ・デムーロ騎手がレースで乗ったのも初めてでしたから、仕掛けたときの加速力が想像以上だったということが影響しての反動だったかもしれません。

 ドゥラメンテの脚力と加速力、一瞬の反応のよさとトップスピードになるまでの速さは、とにかく普通ではありませんからね。あまりに反応が速過ぎて膨らんでしまった、という印象もあります。

 まあ、もし仮に右回りが苦手だったとしても、乗っている騎手の立場から考えると、あれだけの瞬発力と持久力があれば、ほとんど関係ないと思います。マイナス材料ととらえる必要はないでしょう。

 そうなると、ポイントとなるのは、やはり仕上がり具合と状態だけですね。とすれば、今回はさすがに目いっぱいの仕上げではないと思いますが、その仕上がりがどの程度か。そして、その状態でどれだけの競馬をするのか。今年の競馬界のトップに君臨するであろうドゥラメントの走りに注目です。

 ドゥラメンテの同世代のライバル、リアルスティール(牡4歳)の走りも見逃せません。昨年のクラシックでは、皐月賞2着、ダービー4着、そして菊花賞2着と、タイトル奪取はならなかったものの、常に上位争いを演じた実力馬です。また、ドゥラメントを負かしている貴重な存在でもありますから、その成長ぶりは気になるところです。