2016.02.29

「まだ、ひ弱」でも2連勝。底知れぬ実力秘めるサトノキングダム

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

2016年クラシック候補たち
第5回:サトノキングダム

 例年にないハイレベルと評される、今年の3歳牡馬たち。有り余るスケールを感じさせる大物が複数いるとともに、ここまで無敗で歩んでいる有望株が多いのも、高い評価を生む要因となっている。

 デビューから2戦2勝のサトノキングダム(牡3歳/父ディープインパクト)も、その一頭だ。

クラシック出走を目指す、デビュー2連勝のサトノキンダム 年末の2歳新馬(2015年12月27日/中山・芝1600m)に登場すると、後方から豪快にまくる派手なレースぶりで快勝。続く500万条件のセントポーリア賞(1月31日/東京・芝1800m)では、東京の長い直線で力強く伸びて、デビュー2連勝を飾った。このときの上がりタイムは、33秒5を計測。非凡な末脚を存分に見せつけた。

 同馬を管理するのは、美浦トレセン(茨城県)の国枝栄厩舎。この馬に携わる人たちからすると、2連勝は「いい意味で予想外だった」という。その辺りの事情を、関東競馬専門紙のトラックマンが明かす。

「サトノキングダムは、もともと夏にデビュー予定を立てていました。しかし、体質が弱く、デビューが延び延びに。スタッフ曰く『昨年末にやっと初戦を迎えられた』というのが実情です。その後も、ひ弱さは抜けず、軽めの調教のみ。いまだスタッフが、『まだ負荷をかけられない。本当の完成はまだ先』という状況にあります。それでいて2連勝ですから、『よく勝っている』というのが本音。素質の高さを物語っていますよね」