「まだ、ひ弱」でも2連勝。底知れぬ実力秘めるサトノキングダム (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

 同馬が次に挑むのは、GIIスプリングS(3月20日/中山・芝1800m)。目標は、クラシック第1弾となるGI皐月賞(4月17日/中山・芝2000m)の権利取りだ。3着以内に入れば、優先出走権を獲得できる。

 先述のトラックマンは、「スプリングSがこの馬にとって試金石になる」と語る。

「まだビシビシと調教できないので、その状態で強豪相手にどこまでやれるのか。その点で不安はありますが、陣営は『少しずつ体はしっかりしてきた』と言っており、その意味での"伸びしろ"は十分に期待できます。過去2戦を上回るパフォーマンスを見せてもおかしくありませんよ」

 粒ぞろいの3歳牡馬戦線に現われたサトノキングダム。2戦2勝の"新星"は、キャリア3戦目でさらなる能力を示すことができるのか。もしそれが叶えば、クラシック本番で待ち構える"大物"たちに、ひと泡吹かせる存在になるかもしれない。

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