2016.01.18

性格面は大丈夫か?「破天荒な血」を引くトウショウビクター

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

厳選!新馬情報局(2016年版)
第33回:トウショウビクター

 1年間の締めくくりとなる有馬記念(中山・芝2500m)と同様、上半期の総決算として行なわれる"グランプリレース"の宝塚記念(阪神・芝2200m)。2005年の同レースにおいて、39年ぶりの牝馬優勝を決めたヒロインがいた。スイープトウショウである。

 彼女は、2003年から2007年までの現役生活の中で、宝塚記念を含めてGI3勝(他は2004年秋華賞、2005年エリザベス女王杯)という輝かしい実績を残した。後方待機から直線で見せる強烈な末脚は、「鬼脚」と形容されるほど、たぐい稀(まれ)な武器だった。

 また同馬は、スタッフを困らせる"わがままなお嬢さま"だったことでも知られている。調教やレース前、気に入らないことがあると突然立ち止まり、騎手やスタッフがうながしても、一切動かなくなってしまったというエピソードは数知れない。そのせいで、満足に調教ができず、出走予定のレースを回避する事態まで起きたほどだ。

 そのスイープトウショウの息子が、現3歳世代にもいる。栗東トレセン(滋賀県)の今野貞一厩舎に所属するトウショウビクター(牡3歳/父ステイゴールド)である。

いろいろな意味で多くのファンが注目しているトウショウビクター 頑固な性格の母に加えて、父は現役時から荒い気性で知られていたステイゴールド。その産駒も強烈な個性派が多く、能力はもちろん、性格面でも早くから話題になってきた若駒である。