朝日杯FSは、エアスピネルが10年越しの母の仇をここで討つ (3ページ目)
これだけ材料が揃うと、今回はエアスピネルに肩入れしてしまいそうだ。しかし、現役時代にはエアメサイアの先着を許さなかったシーザリオは、既にGI菊花賞、GIジャパンカップを勝ったエピファネイアを出しているように、母となってもこのライバル対決でリードを保っている。“繁殖牝馬としてもシーザリオが上”という結果が待っているのかもしれない。
エアスピネルvsリオンディーズの対決は今回だけでなく、おそらく来年のクラシック戦線でも続いていくだろう。今回のレースは、これから続く長いライバル物語の単なるプロローグに過ぎないのかもしれないが、こういった馬や人のドラマに思いを巡らせながら、レースのことを考えるのは楽しいものである。この物語の第1章はどういう結末が待っているのだろうか。12月20日の15時40分、その答えを見届けよう。
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