【競馬】チャンピオンズC制覇へ、「超本気」な外国馬ガンピット (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text&photo by Tsuchiya Masamitsu

 さらに7月、ガンピットは同じ条件のレースで再び自身のレコード記録を更新。これで、陣営の秋の目標は完全に日本に定められた。

 ガンピットが所属する香港ジョッキーズクラブも、同馬の海外遠征を後押しする。当初のスケジュールでは、チャンピオンズカップから逆算してのいい頃合いに、ガンピットが出走できる(クラス1以上の)AWのレースは組まれていなかったが、9月に新シーズンが始まってすぐに、同クラスのAWレース(11月18日/シャティン・AW1650m)を追加設定したのだ。

 そして、およそ4カ月の休みを経て同レースに出走したガンピットは、余裕たっぷりの走りで圧勝。再度、自身のコースレコードを1秒も上回ってみせた。

 AW戦では無傷の7連勝。しかも、直近の3走はすべてレコード勝ち。香港において、これ以上ない成績を残して日本のダート戦に参戦することとなったガンピット。だが、実際のところ、日本を代表する一線級のダート馬を相手にして、はたして実力は足りるのか。

 参考にしたいのは、今年3月に行なわれたドバイワールドカップデーにおける、ダート戦の成績である。

 日本馬は、GIIUAEダービー(メイダン・ダート1900m)に3頭が出走し、ゴールデンバローズ(牡3歳)3着、タップザット(牡3歳)5着、ディアドムス(牡3歳)8着という結果に終わった。また、GIドバイワールドカップ(メイダン・ダート2000m)には、ホッコータルマエ(牡6歳)とエピファネイアが挑み、それぞれ5着、9着に沈んだ。そして、それら5頭はいずれも勝ち馬から大きな差をつけられていた。

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