マイルCS、過去10年のデータからひも解いた「厳選穴馬」2頭 (2ページ目)
エーシンフォワードは、前哨戦となったGIIスワンS(京都・芝1400m)で、1番人気に推されながら8着に敗退していた。また同馬は、2走前のGI安田記念(9番人気、10着)の前にも、GII京王杯スプリングカップ(東京・芝1400m)で1番人気の支持を得ていたが、4着に敗れていた。
ダノンシャークは、マイルCSの前に、GIII関屋記念(新潟・芝1600m)とGIII富士S(東京・芝1600m)でいずれも1番人気となった。しかしそれぞれ、2着、7着と敗退。人気に応えられなかった。
前哨戦とも言えるレースで、人気を背負いながら敗戦を喫した2頭。その結果、GIではさすがに力不足と見られてか、本番で大きく人気を落とした。
つまり、穴馬として浮上するのは、近走で人気を裏切って、本番でガクンと評価を落とした馬である。その観点で今年のメンバーを見たとき、一頭、興味深い存在がいる。
ロゴタイプ(牡5歳)だ。
マイルCSの穴は、人気落ちの実力馬ロゴタイプ ロゴタイプは、GIを2勝(朝日杯フューチュリティS、皐月賞)している実績馬であり、今年は全レースで1〜3番人気の評価を受けてきた。しかし、ほとんどのレースで上位に食い込んだものの、勝利には至っていない。ゆえに今回は、有力視される馬が多数いることもあって、かなりの人気落ちが見込まれる。
もちろんロゴタイプは、エーシンフォワードやダノンシャークのように、1番人気を大きく裏切ってきたわけではない。だが、それまでに上位人気で出走しながら白星をつかめず、本番のマイルCSで人気が落ちる状況は似ている。ここは思い切って、ロゴタイプを狙ってみるのも面白いのではないだろうか。
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