2015.03.16

【競馬】バージョンアップした「2歳王者」ダノンプラチナ

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

2015年クラシック候補たち
第6回:ダノンプラチナ

 昨年末のGI朝日杯フューチュリティS(以下、朝日杯FS。2014年12月21日/阪神・芝1600m)を制し、”2歳チャンピオン”となったダノンプラチナ(牡3歳/父ディープインパクト)。同馬は、GIIスプリングS(3月22/中山・芝1800m)で始動し、3歳牡馬クラシック第1弾の皐月賞(4月19日/中山・芝2000m)に向かう。

GI朝日杯FSで圧倒的な強さを見せたダノンプラチナ(中央の白帽)。 ダノンプラチナがデビューしたのは、昨夏の2歳新馬(2014年9月6日/札幌・芝1500m)。同レースでは、前がゴチャつく不利を受けて2着に敗れたものの、続く2歳未勝利(2014年10月13日/東京・芝1600m)は、後続を4馬身突き放す圧勝劇を演じた。さらに、クラスが上がったベゴニア賞(2014年11月30日/東京・芝1600m)でも、再び3馬身差で完勝した。

 そして迎えた朝日杯FS。トリッキーな中山競馬場から阪神競馬場に舞台を移したことで、例年以上に豪華なメンバーが集結。ブライトエンブレム(牡3歳/父ネオユニヴァース)をはじめ、クラリティスカイ(牡3歳/父クロフネ)、タガノエスプレッソ(牡3歳/父ブラックタイド)など、重賞馬がズラリと顔をそろえた。

 そんな状況にありながら、一番人気に推されたのは、重賞初挑戦のダノンプラチナだった。同馬が高い支持を得たのは、毎年クラシック候補を輩出しているディープインパクト産駒ということ、そして連勝のパフォーマンスが際立っていたことが理由だろう。

 レースがスタートすると、ダノンプラチナはそれまでの先行策から一転して、後方待機の競馬を試みた。レース後、鞍上の蛯名正義騎手が「意識的に前へは行かなかった」と話したとおり、最後の直線まで後方でじっと我慢。そして、直線に入って仕掛けると、ダノンプラチナは大外から一気に突き抜けた。”末脚”という新たな武器を身につけて、3連勝でGI制覇を決めたのである。