【競馬】フェブラリーSは、ハッピースプリントで「大穴」狙い (2ページ目)

 唯一、不安があるとすれば、スタート。昨年のチャンピオンズC(2014年12月7日/中京・ダート1800m)で惨敗した際も(12着)、スタートで後手を踏んで、一瞬行き場を失ってしまいました。結果、後方からの競馬になったことが、敗因のひとつになったと思います。前走の東海S(1着。1月25日/中京・ダート1800m)もそうでした。同レースでは武豊騎手の好騎乗で難を逃れましたが、そもそもコパノリッキーはスタートがあまりうまくないようです。

 それでも、結果が出ているのは、スタート後の二の足によって、いい位置を取れているからです。昨年のフェブラリーSもそうですが、とりわけスタート直後が芝コースの、東京ダートのマイル戦では、その二の足がひと際生きています。同じ舞台で行なわれる今回、有力馬の一頭であることは間違いありません。

 前哨戦の根岸S組では、勝ったエアハリファが出走を回避。そのため、2着のワイドバッハ(牡6歳)に注目が集まりそうですが、エアハリファの回避が決まる前から、同馬については有力候補と見ていました。

 最大の武器は、いつでも確実に鋭い決め手を繰り出せるところです。息が長く、毎回芝コース並みの上がりをマークするその決め脚は、最後に長い直線が待っている東京コースでこそ、一層引き立ちます。実際、後方からの末脚勝負にかける今のスタイルが確立されてから、東京コースは4戦2勝2着2回と得意にしています。

 距離的には1400m戦の実績が光りますが、昨秋には今回と同じ舞台で行なわれたGIII武蔵野S(2014年11月15日/東京・ダート1600m)を快勝。1800m戦のチャンピオンズCでも、6着に敗れたとはいえ、持ち味となる決め手を披露し、距離に対して融通性があることを確認できました。あの競馬は相当強かったと思いますし、GI制覇への期待がますます高まります。

 今回鞍上は、コパノリッキーの手綱を取る武豊騎手から蛯名正義騎手に替わりますが、過去に蛯名騎手が手綱を取って結果を出しているので不安はありません。蛯名騎手自身、いい競馬ができるイメージを持っていると思いますし、好勝負が期待できます。

 さて、今回の「ヒモ穴馬」には、思い切って地方馬のハッピースプリント(牡4歳)を取り上げたいと思います。

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る