【競馬】香港国際競走で見えたアジア競馬の成長ぶり (4ページ目)

  • 土屋真光●文・写真 text & photo by Tsuchiya Masamitsu

 香港スプリントは世代交代が進み、特にまだ3歳のペニアフォビアの存在は大きなものとなりそうだ。そして、世界が驚愕したのはマイルを勝ったエイブルフレンド(せん5、J.ムーア厩舎)と、カップの1、2着馬のデザインズオンローム(せん4、J.ムーア厩舎)とミリタリーアタック(せん6、C.ファウンズ厩舎)の見せたパフォーマンスだ。 エイブルフレンドはほぼ直線だけで後続を4馬身千切り、香港カップの上位2頭も、先に抜け出してほぼ勝つかに見えたオーストラリアのクライテリオン(牡4、D.ヘイズ厩舎)を豪快に抜き去った。エイブルフレンドはドバイデューティーフリー(首GI、メイダン・芝1800m)、デザインズオンロームはドバイワールドカップ(首GI、メイダン・ダート2000m)挑戦を示唆しており、日本馬にとっても強力なライバルとなることは間違いがない。

 今年のドバイワールドカップデーでは、日本馬が世界に大きなインパクトを与え、香港国際競走では香港勢がそれを払拭するかのような走りを見せた。2015年も、アジアは“世界”の脅威となるだろう。

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