2014.08.11

【競馬】名調教師が高く評価する「黄金配合」の期待馬

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

厳選!2歳馬情報局
第5回:レッドメアラス

 さまざまな血統の馬が走る日本競馬において、近年、活躍馬を多数輩出している『黄金配合』が存在する。それは、「父ステイゴールド×母の父メジロマックイーン」という血統構成だ。

レッドメアラスと同じ血統構成で大活躍しているゴールドシップ(写真中央)。 この血統を持つ代表格は、2011年の三冠馬(皐月賞、ダービー、菊花賞)でGI6勝のオルフェーヴルに、その兄でGI3勝のドリームジャーニー、そしてGI5勝の現役馬ゴールドシップ(牡5歳)。まさに、近年の日本競馬界を引っ張ってきた名馬ばかりである。ゆえに、彼らと同じく、メジロマックイーンを父に持つ牝馬に、ステイゴールドを種付けして生まれた仔馬は、今や無条件に取引価格が高騰する現象が続いている。

 今年デビューする2歳馬の中にも、その注目すべき血統を持つ馬がいる。牝馬のレッドメアラスだ。

 同馬を所有する東京ホースレーシングの佐伯昌道氏は、レッドメアラスとの出会いをこう振り返る。

「ステイゴールドの仔を探していろいろと調べている中で、レッドメアラスの存在を知りました。しかも、母の父はメジロマックイーン。そこで早速、うちのスタッフと獣医さんとで牧場へ見に行ったんです。実際に馬を見てみると雰囲気がよくて、何度か馬を見せてもらってから『これなら!』ということで購入を決めました」

 レッドメアラスの母セイランクイーンの現役実績は、15戦3勝。条件馬のまま、引退した。繁殖牝馬となっても、レッドメアラスの前に4頭の仔を生んだものの、目立った活躍馬は出していない。そのため、佐伯氏も最初は、「いくら『黄金配合』とはいえ、一族に活躍馬がほとんどおらず、馬を見るまでは半信半疑だった」という。しかし、レッドメアラスの持っていた馬体のよさは、その不安を払拭(ふっしょく)させるに十分だった。