【競馬】実況の神様・杉本清が語る「忘れられない桜花賞」
数々の名フレーズを残して、競馬実況の「神様」とも言われた、元関西テレビアナウンサーの杉本清氏。3歳春のクラシックにおいても、マイクを通して数多くの名場面を見てきた同氏に、春の競馬シーズンを迎えると思い出す「名馬」について語ってもらった。
杉本清氏が今でも忘れられないというテスコガビーの「大逃げ」 待ちに待った3歳クラシックがいよいよ始まりますね。4月13日には、その第1弾となる桜花賞(阪神・芝1600m)が行なわれます。桜花賞は、自分が正式にメイン実況を任された最初のレース(1969年)。その後、1987年まで担当しましたから、とても思い入れが深いです。
桜花賞を含めた牝馬クラシックの中で、もっとも印象に残る一頭と言えば、やはり1975年の勝ち馬、テスコガビーですね。もう40年近く前の話になりますが、テスコガビーは桜花賞を大差の逃げ切り勝ち。続くオークスでも8馬身差の圧勝と、まさに規格外の強さで牝馬二冠を達成しました。
もちろん、テスコガビーが勝った桜花賞も実況を担当しましたが、あのときのことは今でも忘れません。
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