【競馬】中山金杯。2014年、初笑いの「使者」はディサイファ

ダービージョッキー
大西直宏が読む「3連単のヒモ穴」

 新年、あけましておめでとうございます。

 また、新たな1年が始まります。年を重ねるごとに1年が短く感じられますが、忙しさに追われながらも、辛うじて季節感を失わずにいられるのは競馬があるおかげですね。

 さて、今年の中央競馬(JRA)も恒例の金杯(1月5日)で幕を開けます。中山金杯(芝2000m)、京都金杯(芝1600m)と、関東、関西、それぞれで行なわれます。ともに年明け最初の重賞ですから、ジョッキーをはじめ、競馬関係者にとっては特別な一戦。この一年の勢いをつけるためにも皆、できるだけいい成績を残したいと思っています。そういう意味では、普段の重賞とはまた違った高揚感がありますね。

 ここでは中山金杯を取り上げたいと思いますが、まず注目したいのは、ケイアイチョウサン(牡4歳)です。昨年、タッチミーノットに騎乗して優勝した横山典弘騎手が手綱をとります。

 昨春は、まだひ弱さが残る走りを見せていたケイアイチョウサンですが、夏を迎えてラジオNIKKEI賞(6月30日/福島・芝1800m)を制すと、秋のセントライト記念(9月17日/中山・芝2200m)では5着と奮闘。やや成長途上の雰囲気は残していたものの、春に比べれば、だいぶ馬はしっかりしてきているように感じました。

 そして、続く菊花賞(10月20日/京都・芝3000m)でも5着と好走。鞍上の横山典騎手の好騎乗があったとはいえ、相当タフなレースを後方から差してくる競馬を披露し、格段に力強くなっている印象を受けました。

 おそらく、ラジオNIKKEI賞から手綱をとっている横山典騎手が、調教でも積極的に騎乗して、いろいろなことを教えていたのではないでしょうか。例えば、操作性をよくするために内面的な調教を施したり、パワーアップするために必要な筋肉を効果的につける運動をしたりしていたと思います。

 調教ひとつ、トレーニングひとつとっても、その違いによって、サラブレッドの成長の仕方は大きく異なるものです。それが、競馬関係者の"やりがい"でもあるんですよね。そしてこの中間も、横山典騎手はケイアイチョウサンの調教に跨(またが)っているようです。中山金杯では、また一段と成長したケイアイチョウサンが見られそうですね。

 ジョッキーで言えば、昨年3月からJRA騎手となった戸崎圭太騎手も気になる存在です。昨年は、他の騎手よりおよそ2カ月騎乗期間が少ない中で、年間113勝を記録。あと一歩で関東リーディング(1位=114勝の内田博幸騎手)を獲得しそうな勢いでした。まだコースに慣れていないような騎乗ぶりもありましたが、それでいて、これほどの結果を残したことは立派。決して騎乗馬に恵まれていたわけでもないので、地方競馬の南関東で培われた"馬を動かす"技術を持った戸崎騎手のすごさに、改めて感心させられました。

 そんな戸崎騎手が中山金杯で手綱をとるのは、ユニバーサルバンク(牡6歳)です。いかにも戸崎騎手とは手が合いそうな馬で、こちらも無視できない存在です。

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