【競馬】東京大賞典、ハタノヴァンクールが2012年を締めくくる!

7月に大井で行なわれたジャパンダートダービーを制したハタノヴァンクール。7月に大井で行なわれたジャパンダートダービーを制したハタノヴァンクール。元ダービージョッキー
大西直宏が読む「3連単のヒモ穴」

 有馬記念も終わって、2012年の中央競馬の幕は閉じましたが、競馬界にはもうひとつ大きなイベントがあります。地方の大井競馬場で開催される、東京大賞典(12月29日/大井・ダート2000m)です。

 東京大賞典は、もともと地方競馬・南関東の大井で行なわれる伝統的な重賞でしたが、1995年に中央・地方全国指定交流競走に指定され、1997年からGIに格付けされるとさらに注目度がアップ。そして近年、日程が12月29日に固定されて開催されるようになってからは、中央競馬ファンにも年末恒例の「最後のGI」として浸透してきました。競馬サークル内でも、「ダートの有馬記念」と捉えているような雰囲気があります。

 現役のときには僕も、ジャパンダートダービー(大井・ダート2000m)を制したマイネルコンバットに騎乗して東京大賞典に出たことがあります。大井と言うと、地方競馬場なので「小回り」と思っている方も多いと思いますが、ダート2000mのスタート地点は4コーナーの先にあって、1コーナーまでが長い直線になっています。周回の左右は異なりますが、コースの設定はちょうど中山競馬場の芝2000mと同じような感じで、その芝コースの内側にある中山のダートコースよりは、断然広いです。実際、僕も「広くて乗りやすいな」という感覚がありました。

 特徴的なのは、馬場です。砂質が重く、スピードに乗りにくいイメージがあります。その影響か、直線はかなり長く感じましたね。

 そう思ったのは、実はジャパンダートダービーを勝ったとき、4コーナーを回った時点では「(先頭には)届かないな......」と思ったにもかかわらず、最後に届いてしまったからなんです。実際、最後の直線は386mもあるので、ジャパンカップダートが行なわれている阪神競馬場(352.5m)よりも長いのですが、数字以上に長く感じます。それも重い馬場の影響なのでしょう。

 さて、今年の東京大賞典ですが、中央からの参戦馬は、ローマンレジェンド(牡4)をはじめ、全6頭がジャパンカップダートからの臨戦です。

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